“彼岸前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひがんまえ50.0%
ひがんまへ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼岸前ひがんまえの農家の一大事は、奉公男女の出代でがわりである。田舎も年々人手がすくなく、良い奉公人は引張りあいだ。近くに東京と云う大渦おおうずがある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
一昨年いつさくねんあき九月くぐわつ——わたし不心得ふこゝろえで、日記につきふものをしたゝめたことがないので幾日いくかだかおぼえてないが——彼岸前ひがんまへだつただけはたしかだから、十五日じふごにちから二十日頃はつかごろまでのことである。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)