“彼岸所”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひがんじょ33.3%
ひがんしょ33.3%
ひがんしよ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「オ、左中将よの。よいところへ見えた。後刻、そちの陣所の彼岸所ひがんじょへ、に代って、公卿たちをつかわすところであったが」
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日吉山王ひえさんのう二十一社の“彼岸所ひがんしょ”とよぶ空院に、それぞれ一夜をやっとしのがれたが、玉座のおかれた一院でさえ、氷の床、氷柱つらら御簾みす、吹き騒ぐ枯葉こようのほかはさんずる人もなかったらしい。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)