“大渦巻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ガロフオラ50.0%
おおうずまき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と間もなく、たしか五、六分経ってからだろう、とつぜん『大渦巻ガロフオラ』というあの一言がはいった。僕らは、もう絶望し胸せまって十字を切った。するとだよ
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
その無電のうち「大渦巻ガロフオラ」と打ったころは、たしかに木戸の機は怪雲に入っていたにちがいない。それがたんなる巨大な渦雲にすぎないということは、ただその一言だけでも容易に想像がつくことだ。
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
客は眼をつぶっても眠られず、わが身がぐるぐる大渦巻おおうずまきの底にまき込まれるような気持で、ばたんばたんと寝返りを打ち、南無阿弥陀なむあみだ、と思わずお念仏が出た時、廊下に荒き足音がして
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)