大渦巻ガロフオラ)” の例文
と間もなく、たしか五、六分経ってからだろう、とつぜん『大渦巻ガロフオラ』というあの一言がはいった。僕らは、もう絶望し胸せまって十字を切った。するとだよ
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
その無電のうち「大渦巻ガロフオラ」と打ったころは、たしかに木戸の機は怪雲に入っていたにちがいない。それがたんなる巨大な渦雲にすぎないということは、ただその一言だけでも容易に想像がつくことだ。
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)