“おおうず”の漢字の書き方と例文
語句割合
大渦100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼岸前ひがんまえの農家の一大事は、奉公男女の出代でがわりである。田舎も年々人手がすくなく、良い奉公人は引張りあいだ。近くに東京と云う大渦おおうずがある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
何しろ直ぐ近所に東京と云う大渦おおうずが巻いて居るので、村を出ると直ぐ東京に吸われてしもうて、移住出稼などに向く者は先ず無いと云うてよい。世良田せらだ君なんどは稀有けうの例である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)