“狂人”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
きちがい67.5%
きちがひ17.2%
きやうじん4.7%
きょうじん4.7%
きちげえ1.2%
ばか1.2%
きちが0.6%
きふれ0.6%
きゃうじん0.6%
しれもの0.6%
(他:2)1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“狂人”を含む作品のジャンル比率
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語19.4%
文学 > 英米文学 > 小説 物語12.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語3.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
狂人きちがいにでも成るかと思われたお種の晩年に、こうした静かさが来ようとは、実に三吉には思いもよらないことで有った。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
けれども私はそんな者を相手にするひまはなかった。それこそ本当の狂人きちがいのように身を藻掻きながら絶叫し続けた。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
『思想家?』と文平はあざけつたやうに、『ふゝ、僕に言はせると、空想家だ、夢想家だ——まあ、一種の狂人きちがひだ。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
短銃ピストルは弾一つで人一人しか殺さないが、騒々しい音曲は近所隣りの良民をすつかり狂人きちがひのやうにしてしまふ。
何でも、自分の記憶の底に沈んで居る石塊いしころの一つの名も、たしか『高沼繁』で、そして此名が、たしか或る狂人きやうじんの名であつた様だ。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
わがもてるものはまづしとおもへども狂人きやうじんりてこの世はなむありのまにまに
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
わたしは狂人きょうじんのように、ふらふら表を歩き回って、一刻も早くこんなさわぎがおしまいになってくれればいいと、そればかり待ち望んでいた。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
すると、すぐとなりには狂人きょうじんれた病院びょういんがあったのです。
消えた美しい不思議なにじ (新字新仮名) / 小川未明(著)
松「打たれながら勘定をする奴もねえもんだ、今度来やアがると只ア置かねえ、本当に彼奴あいつ狂人きちげえだ、ピッタリ表を締めて置け」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
れと夫婦約束して女房にしようと思ったが、此の頃変に厭になって何うかして江戸へけえそうと思って手段てだてをしたが、小兼めぎゃア/\狂人きちげえの様になってわっちを殺すって追掛おっかけるのさ
高沼繁! 狂人ばか繁! 自分は直ぐ此名が決して初対面の名でないと覚つた。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
何家どこのがんこだ!』『狂人ばかのよ、繁のよ。』『アノ高沼のしげる狂人ばかのが?』『ウムさうよ、高沼の狂人のよ。』『ホー。』『今朝の新聞にも書かさつてだずでヤ、繁ア死んでエごとしたつて。』『ホー。』
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
仕事に魂をうばわれた、この狂人きちがいじみた科学者たちは、まともな食事をするのをめんどうくさがって、朝も晩も乾麺麭かんパンばかり喰べてすましているのにちがいなかった。
キャラコさん:04 女の手 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「何だい、あいつぁ。狂人きふれか。」
口笛を吹く武士 (新字新仮名) / 林不忘(著)
……(呪文の口眞似にて)ローミオーよ! 浮氣うはきよ! 狂人きゃうじんよ! 煩惱ぼんなうよ! 戀人こひびとよ! 溜息ためいき姿すがたにて出現しゅつげんめされ。
又其兄弟を愚者よとう者は集議(天使の前に開かるる天の審判)に干り、又狂人しれものよという者は地獄の火に干るべしとある(馬太マタイ伝五章二十二節)即ち「我れ汝等に告げん、すべて人の言う所の虚しき言は審判さばきの日に之を訴えざるを得じ」とある主イエスの言の実現を見るべしとのことである(同十二章三十六節)
狂人キチガイが銭を数へてるま夜中の音
行乞記:01 (一) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
ぬれてひとりごというて狂人キチガヒ
行乞記:01 (一) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)