“きちげえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
狂人44.4%
気違22.2%
気狂11.1%
狂気11.1%
狂氣11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ワーッ、いけねえ、狂人きちげえだア!」
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
清「気違きちげえだろう、其様そんな奴に構うなよ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
面喰めんくらったなあ、泰安さ。気狂きちげえに文をつけて、飛んだ恥をかせられて、とうとう、その晩こっそり姿を隠して死んじまって……」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「石段をあがると、何でも逆様さかさまだからかなわねえ。和尚さんが、何て云ったって、気狂きちげえ気狂きちげえだろう。——さあれたよ。早く行って和尚さんに叱られて来めえ」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
森「訳が分らねえ……人が立っていけねえよ、己に話して聞かせねえ、待ちねえよ、むこうの都鳥と云う茶店ちゃみせきねえ……何を見やアがる、狂気きちげえでもんでもねえ」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
本當ほんたうによ、まるつきり狂氣きちげえのやうだものなあ」といふ驚異きやういこゑいたところ反覆はんぷくされた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)