気狂きちげえ)” の例文
旧字:氣狂
面喰めんくらったなあ、泰安さ。気狂きちげえに文をつけて、飛んだ恥をかせられて、とうとう、その晩こっそり姿を隠して死んじまって……」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「石段をあがると、何でも逆様さかさまだからかなわねえ。和尚さんが、何て云ったって、気狂きちげえ気狂きちげえだろう。——さあれたよ。早く行って和尚さんに叱られて来めえ」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「なぜって、旦那。村のものは、みんな気狂きちげえだって云ってるんでさあ」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)