“気違”のいろいろな読み方と例文
旧字:氣違
読み方割合
きちが42.9%
きちがい21.4%
きちげ14.3%
きちがひ10.7%
きちげえ7.1%
きち3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あ、さようでございましたか。それはそれは遠方えんぽうのところをご苦労くろうさまで……それはあのなくなったは気違きちがいのことでしょうな」
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
いえ/\う致しまして、あの孝助ぐらいなく出来た人間はございません、其の上殿様思いで、殿様の事と云うと気違きちがいのように成って働きます、年はまだ廿一だそうですが
○「何をやアがるんだ、見ねえ、どうも気違きちげえだ、人に飯を打掛ぶっかけて」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
首領が気違きちがひになつたり、金の猫が生きあがつて逃げだしたりしたので、まだ/\ふしぎなことが起りさうな気持がして、彼等はすぐにピチ公の言葉に賛成しました。
金の猫の鬼 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
さむれえへ喧嘩を吹ッ掛けるなんてえ気違きちげえじみてるが、これもみんなお前のためだ、この嬢さんは他に何んとか云ッたっけ、そう/\紀伊國屋という滅法に立派なうち嫁付かたづいたのだが
重兵衛 (呆れたように。)まるで気違きちげえのようだな。じゃあ、まあ、勝手にしろ。
影:(一幕) (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)