気違きちがい)” の例文
旧字:氣違
いえ/\う致しまして、あの孝助ぐらいなく出来た人間はございません、其の上殿様思いで、殿様の事と云うと気違きちがいのように成って働きます、年はまだ廿一だそうですが
狐狸や、いや、あの、えて飛ぶ処は、ふくろ憑物つきものがしよった、と皆気違きちがいにしなさいます。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「もし私の気のせいだったら、私はこのまま気違きちがいになるかも知れないわね。」
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
陽気のせいで神も気違きちがいになる。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
見ると少し顔色も変って何だか気違きちがいじみて居る。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「そりゃ気違きちがいだろう」
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)