“憑物”の読み方と例文
読み方割合
つきもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
憑物つきもののある病人に百万遍の景物じゃ、いやもう泣きたくなりまする。はははは、泣くよりわらいとはこの事で、何に就けてもお客様に御迷惑な。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
露骨に云えばたぶらかされていたのだ。だが今は正気となった。憑物つきものは離れてしまった。ああそれにしても纐纈こうけつ布は、なんと俺には宿命であったろう
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「よく、さう大變の憑物つきものが落ちないんだね。三日に一度くらゐづつは、そいつにおびやかされるぜ」