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憑司
読み方 | 割合 |
ひようじ | 50.0% |
ひやうじ | 50.0% |
讀上るに越前守殿
憑司を見られ此願書の趣きにては
嘸々無念に思ふなるべし不便の
次第なり妻早其方の一人の娘を
殺害せしや
憑司夫婦の者より願ひ書のおもむき
只今讀聞せる間
承まはれとありければ
目安方與力其願書を
讀上るに越前守殿又傳吉に向はれ憑司が願ひ書の
趣き
覺えあるやと云るれば傳吉は
漸々に
面を
其方儀不正の
儀無之而已ならず
我が家の
衰頽を
再興せんことを年來心掛
貯はへたる金子を
惜む事なく叔母早へ
分與へたるは
仁なり義なり
憑司昌次郎と
交りを
絶身を退ひたるは智なり又梅を