“無之”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
これなく76.8%
これなき17.9%
これなし3.6%
これな1.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“無之”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 日本文学1.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.1%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
これは決して臆測おくそくには無之これなく、少女の顔を一瞥いちべつ致し候はば、誰にも看取かんしゆ出来ることに御座候。
伊東から (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
『——万一、上杉家の人数くり出しの節。——一党引揚げの場所。——その他の調べ、こちらに於ては手抜かり無之これなく
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この躬恒みつねの歌「百人一首」にあれば誰も口ずさみ候えども、一文半文のねうちも無之これなき駄歌に御座候。
歌よみに与ふる書 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
この躬恒みつねの歌、百人一首にあれば誰も口ずさみ候へども、一文半文のねうちも無之これなき駄歌に御座候。
歌よみに与ふる書 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
かく感ずる者和歌社会には無之これなしぞんじ候えど歌人ならぬ人は大方おおかたかようの感を抱き候やに承り候。
歌よみに与ふる書 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
明治五年は蘭軒歿後第四十三年である。棠軒は又年を福山に迎へた。「正月元日。晴。御祝儀非役之面々無之これなし。已廃三朝古典刑。曾無賀客至山扃。唯余一事猶依旧。独坐焚香読孝経。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「私ころび候仔細は、娘の命助け度き一念よりに御座候。然るを落命致させては、其甲斐、万が一にも無之これなかる可く候。何卒泥烏須如来に背き奉り候私心苦しさを御汲み分け下され、娘一命、如何にもして、御取り留め下され度候。」と申し、私のみならず
尾形了斎覚え書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
尤も身熱しんねつ烈しく候へば、ほとんど正気無之これなていに相見え、いたいけなる手にて繰返し、繰返し、くうに十字を描き候うては、しきりにはるれやと申す語を、うつつの如く口走り、其都度つど嬉しげに、微笑ほほゑみ居り候。
尾形了斎覚え書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)