“これなく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
無之96.6%
之無1.7%
是無1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人の上に立つ人にて文学技芸に達したらん者は、人間としては下等の地にをるが通例なれども、実朝は全く例外の人に相違無之これなく候。
歌よみに与ふる書 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「小生晩春よりかけて元気之無これなく候、」という言葉があるが、私がもらった五十通にちかい茂吉の書簡や葉書の中に、「元気がよい」という意味の文句があるのはひとつもない。
茂吉の一面 (新字新仮名) / 宇野浩二(著)
きびし取圍とりかこみ北の番所へ引出しが頓て中山出雲守殿の御白洲へなさけなくも引出しけりされば出雲守殿一通り調しらべにかけられしに道十郎は思ひもよらぬ事成れば大いに驚怖おどろき何者なにもの訴人そにんせしやしらざれども右樣みぎやうけつして覺え是無これなく候と申に出雲守然らば此傘このかさは其方覺え無きやとの尋ねなれば道十郎是は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)