“これな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
無之50.0%
之無25.0%
是無25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老の餞別せんべつとしてお差添え申し候者は拙者娘にて無之これなく、常々御許の生けるが如く思われし人の再生せしと思召し候え、当人は素より望むところ、それゆえに名も椙江と改め候。
おもかげ抄 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
かような振舞によって貴女は何ら得られるところとて之無これなく、小生をして余儀なく御令嬢と結婚せしめ得るなどとは以っての外のことと御承知あってしかるべく候。
(新字新仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
決してわらわの一族では是無これなく、赤松家の不頼の浪人であり、以前から妾に想いを懸け、『養由基』ともども奪い取ろうと、無礼にも心掛けて居りました悪漢、それをお討ち取り下されましたこと
弓道中祖伝 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)