“之無”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
これな33.3%
これなき33.3%
これなく33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かような振舞によって貴女は何ら得られるところとて之無これなく、小生をして余儀なく御令嬢と結婚せしめ得るなどとは以っての外のことと御承知あってしかるべく候。
(新字新仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
存ぜざる段不埓ふらちなりなほほかに何ぞ心當りの事は之無これなきやと申されければ庄三郎何も是と申す程の儀御座なく候へども髮結かみゆひ清三郎と申す者常々つね/″\入浸いりびたり居しは心得難く候と申立るに大岡殿同心どうしん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「小生晩春よりかけて元気之無これなく候、」という言葉があるが、私がもらった五十通にちかい茂吉の書簡や葉書の中に、「元気がよい」という意味の文句があるのはひとつもない。
茂吉の一面 (新字新仮名) / 宇野浩二(著)