“之加”の読み方と例文
読み方割合
しか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
滿子はその時、いひやうのない曖昧な之加もそれを言ひ現はすことの出來ない怨みぽい目附をし、私にはその目附が何を言つてゐるかが直ぐ判つた。
帆の世界 (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)
成るほど藻西太郎は其妻にほだされて伯父を殺すの事情充分あり「之加も自ら殺せしと白状したり」愈々彼れが殺せしとすれば成るほど其疑を免るゝ奇策として我名をすの外なきなり
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
之加も夜、やや褐いろに近いと思えた目は紛うかたもない藍ばんだ黒さで、両側の長い睫毛われていて、あだかも澄んだ蒼い池のまわりの蘆荻の茂みのようで、しかもゆっくりした光をもって
幻影の都市 (新字新仮名) / 室生犀星(著)