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無之
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これな
ふりがな文庫
“
無之
(
これな
)” の例文
落命致させては、其甲斐、万が一にも
無之
(
これな
)
かる可く候。何卒泥烏須如来に背き奉り候私心苦しさを御汲み分け下され、娘一命、如何にもして、御取り留め下され度候。
尾形了斎覚え書
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
老の
餞別
(
せんべつ
)
としてお差添え申し候者は拙者娘にて
無之
(
これな
)
く、常々御許の生けるが如く思われし人の再生せしと思召し候え、当人は素より望むところ、それゆえに名も椙江と改め候。
おもかげ抄
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
尤も
身熱
(
しんねつ
)
烈しく候へば、
殆
(
ほとんど
)
正気
無之
(
これな
)
き
体
(
てい
)
に相見え、いたいけなる手にて繰返し、繰返し、
空
(
くう
)
に十字を描き候うては、
頻
(
しきり
)
にはるれやと申す語を、
現
(
うつつ
)
の如く口走り、其
都度
(
つど
)
嬉しげに、
微笑
(
ほほゑ
)
み居り候。
尾形了斎覚え書
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
之
漢検準1級
部首:⼃
4画
“無之”で始まる語句
無之候
無之由
無之事
無之旨
無之筈
無之次第
無之候得者