“冥罰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みょうばつ46.7%
みやうばつ26.7%
めいばつ13.3%
めうばつ6.7%
ミョウバツ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくてその人は愛の逆用から来る冥罰みょうばつを表面的な概念と社会の賞讃によって塗抹とまつし、社会はその人の表面的な行為によって平安をつないで行く。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
此段御承引ごしよういん無之これなきに於ては、仮令たとひ、医は仁術なりと申し候へども、神仏の冥罰みやうばつも恐しく候へば、検脈の儀ひらに御断り申候。
尾形了斎覚え書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
狐狸こり妖異よういや、鳥のつらをした異形の鬼魅きみ、そのほか外道げどう頭とか、青女あおおんなとか、そういった怪物あやしものが横行濶歩する天狗魔道界の全盛時代で、極端に冥罰めいばつ恠異かいいを恐れたので
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
冥罰めうばつを思ひ知らぬか赤鼻の源左めなまじ生木を腕で折る
真珠抄 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
即チ、ワレ等六名、天ニ代ッテ、懲罰チョウバツヲ下シ、以テ侫吏ネイリ肝胆カンタンニ一サツ腥風セイフウヲ与エントスル者ナリ。モシメイヲ破リ、異端ヲ抱ク者アラバ、ソレ天ノ冥罰ミョウバツヲ受クルモ恨ミナキコトヲ天地ニ誓ウ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)