“冥途”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
めいど75.9%
あのよ9.6%
よみじ7.2%
よみ4.8%
よみぢ2.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“冥途”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.4%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
今、此の鼻缺けの、兎唇みつくちの、片耳のない夫を連れて冥途めいどへ行けば、それが父への何よりの土産みやげになる。
冥途めいど首途かどでを導くようじゃありませんか、五月闇さつきやみに、その白提灯を、ぼっと松林の中に、という。
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
という呼び声がツイ鼻の先の声のように……と……又も遠い遠い冥途あのよからの声のように、福太郎の耳朶みみたぼに這い寄って来た。
斜坑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
どこかで、うずらいている。ホロホロと昼の草むらに啼く鶉の声までが、もう冥途あのよみちのもののように聞えた。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
低音部の不気味な強奏フォルテ、それは冥途よみじの鐘の音になぞらえたものでしょう。
死の舞踏 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
再びくだんの穴に入り冥途よみじを歩みて壇階子に足踏懸くれば月明し。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
老先生の白いひげに、深夜の風が、冷々ひえびえとながれた。わが子を奪う冥途よみから洩れて来るような風である。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こうした空想の糸は限りもなく手繰たぐり出された。新九郎はやがてその空想に疲れて顔を上げると座敷の隅の短檠たんけいが、冥途よみあかりのように仄白ほのじろくなって行った。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あの通りで、まことに困つてをります。いくら何んでも、泣き過ぎては、娘の冥途よみぢさはりになるからと、向うへ追ひやつても、また直ぐ戻ります」
冥途よみぢつとと齎し去らしめんこと思へば憫然あはれ至極なり、良馬しゆうを得ざるの悲み、高士世に容れられざるの恨みも詮ずるところはかはることなし、よし/\
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)