“冥途”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めいど76.8%
あのよ8.4%
よみじ6.3%
よみ6.3%
よみぢ2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だからもし冥途めいどから迎えにきたら、八十八を越してからいく。八十八を越してからまた使いがきたら、九十九までは留守と答えよう。
冥途あのよの奥の奥までも泌み透して行くような、何ともいえない物悲しい反響を起しつつ、遠くなったり近くなったりして震えて来るのであった。
斜坑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
冥途よみじつともたらし去らしめんこと思えば憫然あわれ至極なり、良馬りょうめしゅうを得ざるの悲しみ、高士世にれられざるの恨みもせんずるところはかわることなし、よしよし
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
大地は、冷々ひえびえしていた。——ひょっとして、自分のあるいている今の闇が——あの世という冥途よみの国ではあるまいかなどと思った。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あの通りで、まことに困つてをります。いくら何んでも、泣き過ぎては、娘の冥途よみぢさはりになるからと、向うへ追ひやつても、また直ぐ戻ります」