“よみじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
冥路26.7%
黄泉26.7%
冥途20.0%
冥土20.0%
冥府3.3%
夜短3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二、北極にちかい、グリーンランドの中央部八千尺の氷河地帯にあるといわれる、“Ser‐mik‐Suahセルミク・シュアー”の冥路よみじの国。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
この青年こそ黄泉よみじから派遣された彼の救主すくいぬしではないかと思われた。張りつめていた心が、隅からほぐれて行って、すがりつき度い様な、甘い涙がこみ上げて来た。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
その特異なアクセント、すすり泣くような実感的な哀愁、冥途よみじの妖鬼の叫びを思わせる物凄い表情は、忘れようとして忘れることの出来ない、讃之助の古い記憶を揺り動かします。
葬送行進曲 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
俺はもう助かる見込みはない、これを言わないと心残りがして、冥土よみじの障りになる。形見にやるから、掘出して遣ってくれ——。
「源三じゃアねえか。おめえはこの司馬寮の火事で、焼け死んだと聞いたが、さては、ここは冥府よみじとみえる。してみると、おれもあの世へきたのかな」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
東京の人の云う事は面白いから松さんを呼んで来なと云って、遅くまで飲んで、夜短よみじかの時分だから泊っておいでな、是から帰るったって一人身の事だから
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)