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冥路
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よみじ
ふりがな文庫
“
冥路
(
よみじ
)” の例文
土部
(
つちべ
)
、
浜川
(
はまかわ
)
、横山——
憎
(
にく
)
らしや、三郎兵衛、憎らしや、
広海屋
(
ひろうみや
)
——生き果てて、早う見たい
冥路
(
よみじ
)
の花の山。なれど、死ねぬ、死ねぬ。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
二、北極にちかい、グリーンランドの中央部八千尺の氷河地帯にあるといわれる、“
Ser‐mik‐Suah
(
セルミク・シュアー
)
”の
冥路
(
よみじ
)
の国。
人外魔境:01 有尾人
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
冥路
(
よみじ
)
のさわりのような心地も致しますけれど、何事もこれまでの定まる縁……こんなことも書いてある、筆もなかなか見事だし、
文言
(
もんごん
)
もうめえものだ
大菩薩峠:06 間の山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
今はこれまで! ……おおおおそれにしても死の間際に、
真個
(
しんこ
)
の謀反人を一族に持ち、恥じなきその顔を見ようとは! ——
冥路
(
よみじ
)
の
障
(
さわ
)
り、あら無念や! ……が、そのためこの国長
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
私
(
わたくし
)
は
素
(
もと
)
よりお手打になるのは
厭
(
いと
)
いませんけれども、
只
(
たゞ
)
全く私が取りませんのを取ったかと思われまするのが
冥路
(
よみじ
)
の
障
(
さわ
)
りでございましたが、御疑念が晴れましたならお手打は厭いません
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
そこに、字義どおりの
冥路
(
よみじ
)
の国ありという、“
Ser-mik-suah
(
セル・ミク・シュア
)
”は極光下の神秘だ。では一体、その「
冥路の国
(
セル・ミク・シュア
)
」とはどういうところか。
人外魔境:08 遊魂境
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
「それでも、もし、思い残したことが一つでもあっては、その
冥路
(
よみじ
)
のさわりとやらになるではありませんか」
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
口惜
(
くちお
)
しや、口惜しや、焦熱地獄の苦しみ、生きていがたい。
呪
(
のろ
)
わしや。
土部
(
つちべ
)
、
浜川
(
はまかわ
)
、横山——
憎
(
にく
)
らしや、三郎兵衛、憎らしや、
広海屋
(
ひろうみや
)
——生き果てて、早う見たい
冥路
(
よみじ
)
の花の山。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
おそろしい冷気、
冥路
(
よみじ
)
というのはこれかなと思ったほどだ。そしてどこかに、滝があるような水流の
轟
(
とどろ
)
きがする。
人外魔境:01 有尾人
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
あれはもう
忌明
(
いみあけ
)
だ、思い出せば
不憫
(
ふびん
)
と思いやられぬことはないが、いつまでも
愛惜
(
あいじゃく
)
を追うのは、それ、
冥路
(
よみじ
)
のさわりというものでな、今では、さっぱりとあきらめている、いまさら思い出して
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
マヌエラ、ここで私は
冥路
(
よみじ
)
の友を得たのだ。
人外魔境:01 有尾人
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
冥
常用漢字
中学
部首:⼍
10画
路
常用漢字
小3
部首:⾜
13画
“冥路”で始まる語句
冥路の国