“冥土”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めいど86.8%
よみじ7.9%
あのよ3.9%
よみぢ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「父親が殺されたといふのに、何事も隱し立てをしてはいけない、——下手人を逃がすやうな事があつては、冥土めいどさはりにもならう」
あこがれ慕う心には、冥土よみじの関を据えたとて、のあくるのも待たりょうか。し、可し、みなかずば私が自分で。(と気が入る。)
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
すつかりやつれ果てて、冥土あのよから來た幽鬼いうきのやうに、物をも食はずにうめき續け、お濱はすつかりおびえ切つて、部屋の隅にうづくまつたまま、涙もれさうに泣いてゐるのです。
さりにける不仕合せもつゞけば續くものにて惣領そうりやうの松吉も風邪かぜの心地とて打臥しが是も程なく冥土よみぢの客となりしかば跡に殘りし母とよめの悲歎云うばかりなく涙に暮果くれはて暗夜あんや燈火ともしび
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)