“幽鬼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆうき66.7%
おに16.7%
いうき16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
終戦に近い断末魔のころ、疎開先の山村に配属されて来た彰義隊式の兵隊が、幽鬼ゆうきの歌みたいに歌っていたのが思い出される。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
幽鬼おにか、神か、狐か、木精こだまか、高僧のおいでになる前で正体を隠すことはできないはずだ、名を言ってごらん、名を」
源氏物語:55 手習 (新字新仮名) / 紫式部(著)
すつかりやつれ果てて、冥土あのよから來た幽鬼いうきのやうに、物をも食はずにうめき續け、お濱はすつかりおびえ切つて、部屋の隅にうづくまつたまま、涙もれさうに泣いてゐるのです。