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幽靈
読み方 | 割合 |
いうれい | 76.9% |
ゆうれい | 23.1% |
「十八、父親が變りもので自分の名前に
鬼が付いてゐるくらゐだから、娘の名前にも
幽靈の幽の字を取つて、お幽とつけたといふことで」
こゝへ
立つたお
救小屋へ、やみの
夜は、わあツと
言ふ
泣聲、たすけて——と
言ふ
悲鳴が、
地の
底からきこえて、
幽靈が
顯はれる。
以上を
概括して
其特質を
擧げると、
神佛は
尊いもの、
幽靈は
凄いもの、
化物は
可笑しなもの、
精靈は
寧ろ
美しいもの、
怪動物は
面白いものと
言ひ
得る。
なぜ
己れを
殺さぬ、
殺さぬか、
己れも三五
郎だ
唯死ぬものか、
幽靈になつても
取殺すぞ、
覺えて
居ろ
長吉めと
湯玉のやうな
涙をはら/\、はては
大聲にわつと
泣き
出す