“幽靈”のいろいろな読み方と例文
新字:幽霊
読み方割合
いうれい76.9%
ゆうれい23.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「十八、父親が變りもので自分の名前におにが付いてゐるくらゐだから、娘の名前にも幽靈いうれいの幽の字を取つて、お幽とつけたといふことで」
こゝへつたお救小屋すくひごやへ、やみのは、わあツと泣聲なきごゑ、たすけて——と悲鳴ひめいが、そこからきこえて、幽靈いうれいあらはれる。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
以上いじやう概括がいくわつしてその特質とくしつげると、神佛しんぶつたうといもの、幽靈ゆうれいすごいもの、化物ばけもの可笑おかしなもの、精靈せいれうむしうつくしいもの、怪動物くわいどうぶつ面白おもしろいものとる。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
なぜれをころさぬ、ころさぬか、れも三五らうたゞぬものか、幽靈ゆうれいになつても取殺とりころすぞ、おぼえて長吉ちようきちめと湯玉ゆだまのやうななみだをはら/\、はては大聲おほごゑにわつといだ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)