“幽霊”のいろいろな読み方と例文
旧字:幽靈
読み方(ふりがな)割合
ゆうれい77.1%
いうれい17.1%
れこ2.9%
ゴースト2.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少しも風のない、むしむしする日であったから、所々開かれた汽車の窓から、進行につれて忍び込むそよ風も、幽霊ゆうれいの様に尻切れとんぼであった。
押絵と旅する男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
宗助そうすけ御米およねの一生を暗くいろどった関係は、二人の影を薄くして、幽霊ゆうれいのような思をどこかにいだかしめた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
巌は寝台の縁に片手をかけ、幽霊ゆうれいのごとくはいだして父のあとを追わんとしたが、火傷やけどの痛みに中心を失って思わず寝台の下にドウと落ちた。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
「あんまりおもいがけなかったので幽霊ゆうれいかとおもったわ。」と、あねはへやへもどると、はははなしていました。
兄の声 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おまけに、向うの暗い道では、ひょろ長の幽霊ゆうれいおどりをおどっていて、それがだんだんこっちへ近づいてくるではありませんか。
これこそ幽霊いうれいならめとしきりに念仏しければ、移歩あゆむともなくまへにすゝみきたり、細微ほそがれたるこゑしていふやう
昨夜かう/\の事ありしとおきく幽霊いうれいの㕝をこまかにかたり、お菊が亡魂まうこん今夜こよひかならずきたるべし
西洋の幽霊いうれい——西洋と云つても英米だけだが、その英米の小説に出て来る、近頃の幽霊の話でも少ししませう。
近頃の幽霊 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
途方とはうにくれてよめ塩原しほばら内井戸うちゐど飛込とびこんで幽霊いうれいに出るといふのがつぶはじめで、あの大きなうちつぶれてしまつたが
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
うしろよりはた泣くは青白きいへ幽霊いうれい
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
綱もすなわち幽霊れこには恐れる。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
幽霊れこが出ますので。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
俺の戯曲は、実をいえば「幽霊ゴースト」からヒントを得ているので、俺はイプセンに対する博士の罵倒から、かなり傷つけられた。
無名作家の日記 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
しかも博士は講義の時間にイプセンの「幽霊ゴースト」を散々に罵倒した。
無名作家の日記 (新字新仮名) / 菊池寛(著)