“船幽霊”の読み方と例文
旧字:船幽靈
読み方割合
ふなゆうれい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんな、荒浪だの、恐しいあやかし火とやらだの、黒坊主だの、船幽霊ふなゆうれいだのの中で、内の人は海から見りゃの葉のような板一枚に乗っていてさ
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
海に船幽霊ふなゆうれいのあるように、広野こうやの古戦場にも、また時として、武者幽霊むしゃゆうれいのまぼろしが、野末のずえを夜もすがらかけめぐって、草木もれいあるもののごとく、鬼哭啾々きこくしゅうしゅうのそよぎをなし
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あ、船幽霊ふなゆうれいだ!」と、さけぶと、ぎょっとしました。
海のまぼろし (新字新仮名) / 小川未明(著)