“船幽靈”のいろいろな読み方と例文
新字:船幽霊
読み方割合
ふないうれい50.0%
ふなゆうれい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
星火榴彈(せいくわりうだん)を揚(あ)げ、火箭(くわぜん)を飛(と)ばして難破船(なんぱせん)の風體(ふうてい)を摸擬(よそを)つたなど、船長(せんちやう)は單(たん)に船幽靈(ふないうれい)の仕業(しわざ)で御坐(ござ)るなどゝ、無※(ばか)な事(こと)を言(い)つて居(を)るが其實(そのじつ)、かの不思議(ふしぎ)なる難破船(なんぱせん)の信號(しんがう)は
本船(ほんせん)の愚昧(おろか)なる船長(せんちやう)は『船幽靈(ふないうれい)めが、難破船(なんぱせん)の眞似(まね)なんかして、此(この)船(ふね)を暗礁(あんせう)へでも誘引(おび)き寄(よ)せやうとかゝつて居(を)るのだな。』と延氣(のんき)な事(こと)を言(い)つて居(を)つたが、其實(そのじつ)船幽靈(ふないうれい)ならぬ海賊船(かいぞくせん)が
と答(こた)へて、彼(かれ)が『うむ、いよ/\違(ちがひ)ない、船幽靈(ふなゆうれい)メー。』と單獨(ひとり)でぐと/\何事(なにごと)をか言(い)つて居(を)るのを聽(き)き流(なが)しながら、猶(なほ)よく其(その)海上(かいじやう)を見渡(みわた)すと、今(いま)眼(め)に見(み)ゆる三個(さんこ)の燈光(とうくわう)は
現世(このよ)に存在得(ありう)べからざる海魔(かいま)とか船幽靈(ふなゆうれい)とかよりは百倍(ひやくばい)も千倍(せんばい)も恐怖(おそ)るべき或(ある)者(もの)の仕業(しわざ)で、何(なに)か企圖(くわだ)つる所(ところ)があつて、我(わ)が弦月丸(げんげつまる)を彼處(かしこ)の海上(かいじやう)へ誘引(おび)き寄(よ)せやうとしたのではあるまいか