“燈光”のいろいろな読み方と例文
新字:灯光
読み方割合
あかり63.0%
ともしび14.8%
ひかり11.1%
とうくわう7.4%
ひのひかり3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太「これ何処どこへ参ってるかな、これ照や、狼藉者が這入ったが、何処へ参ってるか、これ早く燈光あかりを持って参れ、燈光を……」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
星明りにうつすりと浮んだ阿寒山あかんざんの雪が、塵も動かぬ冬の夜の空を北に限つて、川向かはむかひ一区域ひとしきり燈光ともしびを群がらせた停車場から、鋭い汽笛が反響も返さず暗をつんざいた。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
こっちの部屋から流れこんで行く燈光ひかりで、その部屋はぼっと明るかったが、その底に濃紫こむらさき斑點しみかのように、お八重は突っ伏して泣いていた。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
いまに、かくもおどろ速力そくりよくをもつてふねは、水雷驅逐艦すゐらいくちくかんか、水雷巡洋艦すゐらいじゆんやうかんほかはあるまい、あの燈光とうくわう主體しゆたいはたして軍艦ぐんかん種類しゆるいであらうか。
幾台か立ててある燭台から、華やかな燈光ひのひかりが射し出ていて、この部屋は美しく明るかったが、その燈光ひかりに照らされながら、森々と廻っている独楽の面へ、白く文字が現われた。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)