“ひのひかり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
日光62.5%
燈火12.5%
陽光12.5%
燈光12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふくよかな腕一杯に花盞はなざらを高く持ち上げて、なみなみと日光ひのひかりを汲んでゐる水仙は、したたか食べ酔つたかのやうに、あるかなきかの大気の動きにも、すぐにふらふらとなつて
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
やがて、燧石いしを切る音が、紙帳の中から聞こえて来、すぐにボッと薄黄いろい燈火ひのひかりが、紙帳の内側から射して来た。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
燭台の皿へ、丁字ちょうじが立ったらしく、燈火ひのひかりが暗くなった。それを一人が、箸を返して除去った。明るくなった燈に照らされ、床の間に置いてある矢筒の矢羽根が、雪のように白く見えた。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
獣油で造った蝋燭ろうそくが一本幽かに燈もっていて私達二人と老人とをほのかに照らしているばかりで、戸外そとから射し込む陽光ひのひかりはここまでは届いて来なかった。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
森林の案内に通じていない私達を警戒するのでもあろう時々私達の先へ立って、方角を指で差したりした。行くに従って森林は益〻厚く繁茂して陽光ひのひかりさえ通らない。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
幾台か立ててある燭台から、華やかな燈光ひのひかりが射し出ていて、この部屋は美しく明るかったが、その燈光ひかりに照らされながら、森々と廻っている独楽の面へ、白く文字が現われた。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)