“除去”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
33.3%
とりさ33.3%
のぞ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
燭台の皿へ、丁字ちょうじが立ったらしく、燈火ひのひかりが暗くなった。それを一人が、箸を返して除去った。明るくなった燈に照らされ、床の間に置いてある矢筒の矢羽根が、雪のように白く見えた。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「するとそのお方がその人達の悩みを、みんな除去とりさって下すったのね」
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
だから真面目に働いて、一揆をどうにか成功させ、その百姓の辛苦の一部を、除去のぞいてやろうと苦心惨憺、指揮する山県大蔵の行為が、彼には馬鹿らしく見えるのであった。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)