“陽光”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ひかり59.1%
ひざし13.6%
9.1%
ようこう9.1%
ひかげ4.5%
ひのひかり4.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
峰の斜面は陽光ひかりを受けて虹のように燦然さんぜんと輝き返り、その岨道そばみちを大鹿の群が脚並み軽く走ってはいるが
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
卵色の陽光ひかりが窓から射して、しんと静かな画廊へ来た時、たった一匹だけ毒蛇コブラを描いた小さい額を見付けました。
西班牙の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それに、昨日今日の日和ひよりに、冬の名残なごりんやりと裸体からだに感ぜられながらも、高い天井てんじょうからまぶしい陽光ひかり
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
暑い陽光ひざしが、百日紅さるすべりの上の、静かな空にみなぎっていた。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)
午後三時の秋の陽光ひざしが、静かな狭い小路の屋根や柳に懸ってゐる。
背後 (新字旧仮名) / 原民喜(著)
暑い陽光ひざしが、百日紅の上の、静かな空に漲つてゐた。
壊滅の序曲 (新字旧仮名) / 原民喜(著)
陽光がさしてゐて薄い雨が降ると、狐の嫁入りだ、狐の嫁入りだと、なんのわけか知らないが、子供たちは地べたに腹んばひになつて、地上を透して見ようとした。
春宵戯語 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
しばらく顔を見詰め合っている二人を、紙帳は、昼の陽光を浴びて、琥珀こはく色に、明るく、蔽うていた。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その穴倉の中の光景は? 白昼の陽光が、新しい藁束のように、穴倉の中へ射し、穴倉の中は、新酒を充たした壺のように明るかったが、頭でも打ったのか、仰向けに仆れ、手足をバタバタ動かしながらも、立ち上がることの出来ない五郎蔵の姿が、負傷した螳螂かまきりかのように、その底に沈んで見えていた。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「神田仁太郎という男だネ」そういって、私は、帆村の室にかかっているブコバックの裸体画らたいがが、正午ちかい陽光ようこうをうけて、まぶしそうなのを見た。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
福寿草は残雪のまばらな間からかすかな早春の陽光ようこうをあびて咲き出るのです。
季節の植物帳 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
雲の切れ目から陽光ひかげが洩れると、潮の林が鮮かに浮きあがる。どうやら仔鯨を連れて北へ帰る、抹香鯨まっこうくじらの一群らしい。船は、快いリズムに乗って、静かに滑り続ける。
動かぬ鯨群 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
岩窟の内は暗かった。獣油で造った蝋燭ろうそくが一本幽かに燈もっていて私達二人と老人とをほのかに照らしているばかりで、戸外そとから射し込む陽光ひのひかりはここまでは届いて来なかった。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
行くに従って森林は益〻厚く繁茂して陽光ひのひかりさえ通らない。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)