“陽光”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひかり59.1%
ひざし13.6%
9.1%
ようこう9.1%
ひのひかり4.5%
ひかげ4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
峰の斜面は陽光を受けて虹のように燦然と輝き返り、その岨道を大鹿の群が脚並み軽く走ってはいるが、人の姿は影さえもない。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
暑い陽光が、百日紅の上の、静かな空に漲つてゐた。……原子爆弾がこの街を訪れるまでには、まだ四十時間あまりあつた。
壊滅の序曲 (新字旧仮名) / 原民喜(著)
陽光がさしてゐて薄い雨が降ると、狐の嫁入りだ、狐の嫁入りだと、なんのわけか知らないが、子供たちは地べたに腹んばひになつて、地上を透して見ようとした。
春宵戯語 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
「神田仁太郎という男だネ」そういって、私は、帆村の室にかかっているブコバックの裸体画が、正午ちかい陽光をうけて、しそうなのを見た。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
獣油で造った蝋燭が一本幽かに燈もっていて私達二人と老人とをほのかに照らしているばかりで、戸外から射し込む陽光はここまでは届いて来なかった。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
雲の切れ目から陽光が洩れると、潮の林が鮮かに浮きあがる。どうやら仔鯨を連れて北へ帰る、抹香鯨の一群らしい。船は、快いリズムに乗って、静かに滑り続ける。
動かぬ鯨群 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)