“陽脚”の読み方と例文
読み方割合
ひあし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私たちはいつもヴェランダの椅子にかけて、朝から晩まで、移り変る陽脚ひあしと、それに応じて色をえる海の相とを眺めて暮らした。
秀吉は、呵々かかと笑い捨てて、早や飛鞭ひべん遠くを指していた。疾駆する馬の背から、折々陽脚ひあしを仰いだ。刻々の寸時も惜しまれているらしい。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
太陽はだいぶ西に傾いて、淡い陽脚ひあしを斜めに投げだしていた。緑の新芽は思い思いの希望を抱き、榾火ほだびはとっぷりと白い灰の中に埋もれていた。
緑の芽 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)