“ひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:
語句割合
10.6%
9.4%
7.6%
7.3%
7.2%
退6.6%
5.1%
4.3%
4.2%
4.1%
(他:1667)33.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しづかなそらをぢり/\とうつつてかたぶいたかとおもふと一さんちはじめた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それよりまた何年なんねんちましたか、わたくし統一とういつ修行しゅぎょうえて
みじんも化粧けしょうもせず、白粉おしろいのかわりに、健康がぷんぷんにおう清潔さで、あなたはぼくをきつけた。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
所にも似ず無風流ぶふうりゅうな装置には違ないが、浅草にもまだない新しさが、昨日きのうから自分の注意をいていた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
百姓ひやくしやう骨肉こつにくいたはりがさけをぎつとちからめてかせない。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
銅像のかしらより八方に綱をきて、数千の鬼灯提灯ほおずきじょうちんつなぎ懸け候が、これをこそ趣向と申せ。
凱旋祭 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ひとからつめともすようだといわれるのも構わずに、金ばかりめた当時は、どんなに楽しかったろう。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
夜汽車で新橋へ着いた時は、久しぶりに叔父夫婦の顔を見たが、夫婦とものせいか晴れやかな色には宗助の眼に映らなかった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
私は広い机の片隅で窓から射す光線を半身に受けながら、新着の外国雑誌を、あちらこちらとり返して見ていました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
御雛様おひなさまに芸者のきがないと云って攻撃するのは御雛様の恋をかいせぬものの言草いいぐさである。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それで、纏のばれんは焼けても、消し口を取ると見込みをつけた以上、一寸も其所をば退かぬといって大層見得なものであった。
「卑怯といったな、恥を知れといったな。武蔵はまだ、降伏したとはいっていないぞ、退いたのは、逃げたのではない。兵法だ」
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二人は今の青年男女が野天のプールで泳ぐように、満身にを浴びながら水沫しぶきを跳ね飛ばして他愛もなく遊んでいます。
鯉魚 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
既に秋のは丘の彼方に落ち、真黒な大杉林の間からは暮れのこった湖面こめんが、切れ切れに仄白ほのじろく光っていた。
爬虫館事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
私はこれからゆっくりといきして、ゆるやかに神気を養い、更に私の画業の楽しみをつづけてゆこうかと考えています。
王女はまた死の水をふりかけました。ところが今度命の水をかけようと思いますと、もう水がとしずくもありませんでした。
黄金鳥 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
「唄」が終ると、なよたけのいている美しい和琴の音だけがひびき残る。………老爺ろうやはさらさらと竹籠を編んでいる。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
少年 節だけはね。私この七弦琴に合わせてくことが出来るのよ。けれども文句を知らないから口で歌うことは出来ないのよ。
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
しかも今のところおぬいさんは処女の美しい純潔さで俺の心をきつけるだけで、これはいつかは破れなければならないものだ。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
そのうちに日が暮れかかると、草むらから幾人の男があらわれて、有無うむをいわさずに彼を捕虜とりこにしてき去った。
氷滑こほりすべりや竹馬たけうまこゞへたをおうち爐邊ろばたにあぶるのもたのしみでした。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
わたくしはそこで対岸たいがんのおしろ最後さいごあがるのをながめたのでございます。
伶人れいじんの奏楽一順して、ヒュウとしょうの虚空に響く時、柳の葉にちらちらとはかまがかかった。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
牡丹のくれない加賀友禅かがゆうぜんの古色を思はしめ、石榴花の赤きは高僧のまとへるころもの色に似たり。
一夕 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
うたきな石臼いしうす夢中むちうになつて、いくらいても草臥くたぶれるといふことをりません。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
梅田のかせて行く大筒おほづゝを、坂本が見付けた時、平八郎はまだ淡路町二丁目の往来の四辻に近い処に立ち止まつてゐた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
颯々さっさつと墨のような松風の中に、何やら無念をのこしているような、客間のかすかにまたたいていた。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
古い柱のはしのような木の台の上にカンテラの微紅うすあかく燃えていた。益雄はその燈の傍へ往って坐った。
草藪の中 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
夏に銅のつぼに水を入れ壺の外側そとがわを水でぬらしたきれでかたくつつんでおくならばきっとそれはえるのだ。
旅裝束たびしようぞくをとほして、さむさがこたへるとおもつてゐたが、なるほどやついたはずだ。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
先ずかれるなら私は貨物列車とかトラックとかもうろうとか、少々でも車上の人格のはっきりしないものの方がましだと思う。
それでも、とうとうポピイは、人をかずに、ある貸車庫の前で止りました。赤いオートバイが、その中にはいったからです。
やんちゃオートバイ (新字新仮名) / 木内高音(著)
かかあ餓鬼がきを、ぼしにしておいて、どのつらさげて帰って来たかっ、この呑ンだくれの、阿呆おやじがっ」
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
土地にしろ、草木にしろ、生物にしろ、からびるといふことは、養分がなくなることで、機能の衰退、死滅を意味します。
この類の誤りは、いては国民の社会的国家説にも悪結果を生ずべきものであるから、軽々に看過みすごしてはならぬと思う。
家の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
いて鰥寡かんか孤独こどく愛恤あいじゅつする等のおのずから現時の国家社会制を実践したるもの一にして足らず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
しな庭先にはさきくりかられた大根だいこ褐色かつしよくるのをた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
水のる時には淺瀬の石の上に並んで背中を乾かし、滿潮の中高にふくらむ水に漂つては、からだを擦りつけて泳ぎ廻つた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
さきに愛をもてわが胸をあたゝめし日輪、とのあかしをなして、美しき眞理のたへなる姿を我に示せり 一―三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
彼れ年少気鋭、頭熱し意あがる、時事の日になるを見て、身を挺して国難をすくわんとするの念、益々ますます縦横す。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
子供を引き立てくだされなど、いい加減に述べて、引き出しをいて、たちまち彼奴かやつの眼前へ打ちかえすと
その一と包みを念のためにき出すと、それは可なりの目方があって、なんだか小砂利こじゃりでも包んであるかのように感じられた。
半七捕物帳:28 雪達磨 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その男を訪ねるに仔細しさいはないが、訪ねてくのに、十年ごしの思出がある、……まあ、もう少しして置こう。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「おシヅに、ジャッキーの居どころを吐かせようと思うんだが、しかくして、どうしても言いやがらねえんです」
あなたも私も (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
見たところお玉さんは、単純と従順そのもののような女だったが、内心け目を感じているらしく朗らかだとは言えなかった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
武蔵は、草にあぐらを組んだ。そして自分に対して、何となく、を感じているような友の弱気を、むしろ歯がゆく思った。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
シャロットの女の投ぐるの音を聴く者は、さびしきおかの上に立つ、高きうてなの窓を恐る恐る見上げぬ事はない。
薤露行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この朝予は吉田の駅をでて、とちゅう畑のあいだ森のかげに絹織のの音を聞きつつ、やがて大噴火当時そのままの石の原にかかった。
河口湖 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
あだか千尋せんじんふちそこしづんだたひらかないはを、太陽いろしろいまで
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
少しはまぎれて貧家にぬく太陽のあたるごとさびしき中にも貴きわらいの唇に動きしが
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「あなたは、なんでもつておいでなされるといふことであるから、これをおきになるでせう。一ついてかせてください」
マンドリイヌの爪彈に浮かれ出すジプシイをんな。ロメルポットをく老人。膀胱に息を入れてる子供。
ハルレム (旧字旧仮名) / ルイ・ベルトラン(著)
松並木まつなみき入口いりくちのところに、かはにして、殺生せつしやう禁斷きんだんつてゐた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
小倉市手向山たむけやまの武蔵のは、すでに著名なものだが、巌流島にある巌流の墓は、ほとんど土地の人しか知っていないらしい。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「八日。(五月。)晴。今夜姫路鳥取行乗船。但安石同伴夜四つ時前より竹忠船たけちゆうふねへ乗込。直出帆。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
きよらかなるくちつめたきつちあらふをて、やまいもうなぎになる
城の石垣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
庚娘は酒の器をさげてを消し、手洗にかこつけて室を出ていって、刀を持って暗い中へ入り、手さぐりに王のくびをさぐった。
庚娘 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
その往っている方向に当って、月の陰になったように暗い所があって、そこからの光がきらきらと光っているのを見た。
太虚司法伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
一日浪子の主治医を招きて書斎に密談せしが、その翌々日より、浪子を伴ない、の幾を従えて、飄然ひょうぜんとして京都に来つ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
らば其用意そのえういしてくべしとて、さいとに糧食れうしよくたづさへさせ
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