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放
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ひ
ふりがな文庫
“
放
(
ひ
)” の例文
かく山に生じているものはその花が余り派手やかではないが、諸州に
在
(
あっ
)
て里に栽えられてあるものにはすこぶる美花を
放
(
ひ
)
らくのがある。
植物記
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
父も兄も鍬を荷ひ駒を引いて歸つてきた例の兄の愛馬が鼻
放
(
ひ
)
る聲も聞える。身内へ用にゆかれた母も歸つたらしい、生垣近くで人々の話聲である。
古代之少女
(旧字旧仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
今生金の大小便ばかり垂れ散らす象を得たとあるが、どんな屁を
放
(
ひ
)
ったか説いていない(『賢愚因縁経』十二)。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
荷車が驚いて
道側
(
みちばた
)
の
草中
(
くさなか
)
に
避
(
よ
)
ける。
鶏
(
にわとり
)
が
刮々
(
くわっくわっ
)
叫んで
忙
(
あわ
)
てゝ
遁
(
に
)
げる。
小児
(
こども
)
の
肩
(
かた
)
を
捉
(
とら
)
え、女が眼を
円
(
まる
)
くして見送る。
囂々
(
ごうごう
)
、
機関
(
きかん
)
が
鳴
(
な
)
る。
弗々々
(
ふっふっふっ
)
、
屁
(
へ
)
の如く
放
(
ひ
)
り
散
(
ち
)
らすガソリンの
余煙
(
よえん
)
。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
そりゃ大方
天狗
(
てんぐ
)
が
嚔
(
くさみ
)
をしたのか、そうでなければ三ツ目入道が屍を
放
(
ひ
)
った音だろう。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
乙「何でも幇間がソノ何ですね、お客さまに屁エ
放
(
ひ
)
っ掛けたとか云うのが始まりで」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
野糞
(
のぐそ
)
放
(
ひ
)
る外が濱邊や
玫瑰花
(
まいくわいくわ
)
熊の足跡
(旧字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
東 屁を
放
(
ひ
)
つて尻すぼめ
東西伊呂波短歌評釈
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
新婦の房に入らんとて
恭
(
うやうや
)
しく座を起たんとし、一発高く屁を
放
(
ひ
)
ってけり。衆客彼
慙
(
は
)
じて自殺せん事を恐れ、相顧みてわざと大声で雑談し以て聞かざる真似した。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
野糞
(
のぐそ
)
放
(
ひ
)
る
外
(
そと
)
が
浜辺
(
はまべ
)
や
玫瑰花
(
まいくわいくわ
)
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
無理に怺えてはすこぶる身を害すれど、
放
(
ひ
)
って人に聞かしむるを極めて無礼とす、しかしそれがため終身醜名を負うような事なしと答うると、
斉
(
ひと
)
しく一同逃げ去った。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
さていよいよ
放
(
ひ
)
り込むや否や直ちにその穴を土で埋め、かくて声も香も他に知れざりしを確かめ、やっと安心して帰ったとあって、この書世に出た頃大いに疑われたが
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
放
常用漢字
小3
部首:⽁
8画
“放”を含む語句
放擲
放下
追放
放棄
放蕩
放縦
突放
解放
放心
放浪者
遣放
放火
開放
放肆
放免
奔放
放任
放埒
手放
出放題
...