“放浪者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごろつき36.4%
ボヘミアン27.3%
のっつお9.1%
はうらうしや9.1%
ほうろうしゃ9.1%
バガボンド9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゴルキーが以前もと放浪者ごろつきで、今肺病患者である。露西亜ロシヤは日本より豪い。我々はまだ年が若い。血のない人間は何処に居るか。……あゝ、一切の問題が皆火の種だ。自分も火だ。
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
放埒はうらつに身を持崩した末五十過ぎてから兄の家に轉げ込み、障子も張れば便所の掃除さうぢもすると言つた、恐ろしく氣の輕い男で、鼻唄交りにその日/\を暮してゐる札付の放浪者ボヘミアンでした。
「あの放浪者のっつおは、今、北海道の、十勝の……先達せんだって手紙寄越して、表書きはあんのでがすが。——なんでも線路工夫してる風でがす。」
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
それはかれわづかあひだ放浪者はうらうしやおそろしさをおもつて、假令たとひどうしてもその統領とうりやうあざむいて僅少きんせう前借ぜんしやくかねたふほど料簡れうけんおこされなかつたのである。うち張元ちやうもとから葉書はがきた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
外套にはボタンがないと見え、上から縄でバンドのようにしばりつけてあった。放浪者ほうろうしゃであった。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
不思議な放浪者バガボンドだとのゝしらう。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)