“放浪児”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さすらひご50.0%
ほうろうじ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もとより心さへ身さへ定まらぬみちのくの放浪児さすらひご、古への宮城野の跡の、目もはるなる眺め仲々に捨てがたく、若葉衣の袖かろく心もすが/\なるに、たへがたき思ひする身もいささかはなぐさみて
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
こうして偶然にも、この万人のつけねらうこけ猿の茶壺は、ちまた放浪児ほうろうじチョビ安の手から、人もあろうに隻眼隻腕の剣怪、丹下左膳の手に納まることとはなった。まことに厄介な次第になったもので。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)