“前借”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぜんしゃく29.4%
ぜんしやく29.4%
まへがり23.5%
さきがり11.8%
まえがり5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
前借ぜんしゃくなどという事は計ってくれませんし、前借のできる勤め奉公では——お茶屋、湯女ゆな船宿ふなやど、その他、水商売など種々いろいろございますが
死んだ千鳥 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「所で、さういふ前借ぜんしやく方法を提供したのは僕ですから、僕の方の原稿料は成るべく安くまけて貰ひたいもんですね。」
よろしう御座ござんすたしかに受合うけあひました、むづかしくはお給金きうきん前借まへがりにしてなりねがひましよ、家内うちとはちがひて何處いづこにも金錢きんせんらちきにくけれど
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そんでも財布せえふにやまあだるよ、七日なぬかばかりはたらえてそれでも二りやうのこつたかんな、そんでまたはず前借さきがりすこししてたんだ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)