“船宿”の読み方と例文
読み方割合
ふなやど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一人先に金清楼を出で小みつが教ゆる外神田そとかんだ佐久間町河岸の船宿ふなやど小松家といふに行き土蔵どぞうづくりの小座敷に女の来るを待ちたりけり。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
前借ぜんしゃくなどという事は計ってくれませんし、前借のできる勤め奉公では——お茶屋、湯女ゆな船宿ふなやど、その他、水商売など種々いろいろございますが
死んだ千鳥 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし大阪に行けば中津の倉屋敷で賄の代を払う事にして、れも船宿ふなやど心能こころよく承知して呉れる。悪い事だが全く贋手紙の功徳でしょう。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)