“船首”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へさき50.0%
みよし25.0%
せんしゆ6.3%
プラウ3.1%
おもて3.1%
せんしゅ3.1%
とも3.1%
みよしはな3.1%
バウ3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ええと、それから大砲が二門、船首へさき船尾ともとに備えつけてあった。それも尋常な大砲ではない。そうだ、やっぱり南蛮式であった」
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
さて友之助は乗りつけの船宿から乗っては人に知られると思うから、知らない船宿から船に乗って来て桐屋河岸に着けて船首みよしの方を明けて
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
いまその二本にほん烟筒えんとうからさかんに黒煙こくえんいてるのはすで出港しゆつかう時刻じこくたつしたのであらう、る/\船首せんしゆいかり卷揚まきあげられて、徐々じよ/\として進航しんかうはじめた。
そのローリングの軸である船首プラウ船尾スターンの吃水線は、左右の舷側の吃水線に較べて、必ず低くなければならない筈です。
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
船長室にも無電室にもみつからないと、東屋氏は、船橋ブリッジを降りて後甲板の士官室へ飛込んだ。が、いない。直ぐ上の、食堂にも、人影はない。——もうこの上は、船首おもての船員室だけだ。
動かぬ鯨群 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
それと同時に船首せんしゅのほうに立った仏国少年バクスターの口から、大きなさけびがおこった。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
船首ともの材には何を使うな?」
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
お前さんは義理を立って又飛込とびこもうと云うのは誠に心得違いと云うものだ、と云うはお前さんの寿命が尽きないので、私共の船の船首みよしはな突当つきあたって引揚げたのは全く命数の尽きざる所
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
海面にこだまして汽笛が物憂げに鳴り響き、今や雨のごとくに降りしきるテープとハンカチの波の向うに、この時突然太子とシャアとの姿がボート甲板デッキいささか船首バウ寄りのこっちに現れたのであった。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)