船首おもて)” の例文
船長室にも無電室にもみつからないと、東屋氏は、船橋ブリッジを降りて後甲板の士官室へ飛込んだ。が、いない。直ぐ上の、食堂にも、人影はない。——もうこの上は、船首おもての船員室だけだ。
動かぬ鯨群 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)