“ぜんしゃく”の漢字の書き方と例文
語句割合
前借100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「もし工合がいいようだったら知らしてあげるから、ことによったらお前さんも来るといいわ。少しは前借ぜんしゃくも出来ようというんだからいいじゃないか。」
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
一時には払えないだろうから、毎年百万円ずつ五年間だ。百万円だっていま君が持っているとは思わないが、会社から前借ぜんしゃくすることは出来る。君はそれだけの力を持っている。
月と手袋 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
こう云う生活欲にられていた彼は勿論原稿料の前借ぜんしゃくをしたり、父母兄弟に世話を焼かせたりした。
十円札 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)