トップ
>
前借
>
まへがり
ふりがな文庫
“
前借
(
まへがり
)” の例文
よろしう
御座
(
ござ
)
んす
慥
(
たし
)
かに
受合
(
うけあ
)
ひました、むづかしくはお
給金
(
きうきん
)
の
前借
(
まへがり
)
にしてなり
願
(
ねが
)
ひましよ、
見
(
み
)
る
目
(
め
)
と
家内
(
うち
)
とは
違
(
ちが
)
ひて
何處
(
いづこ
)
にも
金錢
(
きんせん
)
の
埓
(
らち
)
は
明
(
あ
)
きにくけれど
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
なあに、おれはあの會計係に逢つて、あの
吝嗇坊
(
けちんばう
)
野郎を拜みたほして、あはよくば
幾何
(
なにがし
)
か月給の
前借
(
まへがり
)
をする
期待
(
あて
)
でもなかつたなら、どうして役所へなんぞ行つてやるものか。
狂人日記
(旧字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
何
(
なに
)
か、
自分
(
じぶん
)
に
此
(
こ
)
の
天守
(
てんしゆ
)
の
主人
(
あるじ
)
から、
手間賃
(
てまちん
)
の
前借
(
まへがり
)
をして
居
(
を
)
つて、
其
(
そ
)
の
借
(
かり
)
を
返
(
かへ
)
す
羽目
(
はめ
)
を、
投遣
(
なげや
)
りに
怠惰
(
なまけ
)
を
遣
(
や
)
り、
格合
(
かくかう
)
な
折
(
をり
)
から、
少
(
わか
)
いものを
煽
(
あふ
)
り
立
(
た
)
つて、
身代
(
みがは
)
りに
働
(
はたら
)
かせやう
気
(
き
)
かも
計
(
はか
)
られぬ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
なに、
前借
(
まへがり
)
をしやうと云つたのだ。所が
中中
(
なかなか
)
貸
(
か
)
さない。僕に
貸
(
か
)
すと返さないと思つてゐる。
怪
(
け
)
しからん。僅か二十円
許
(
ばかり
)
の
金
(
かね
)
だのに。いくら偉大なる
暗闇
(
くらやみ
)
を
書
(
か
)
いて遣つても信用しない。
詰
(
つま
)
らない。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
一筋繩でゆく代物ぢやあないて! つひぞあん畜生が一月分だつて月給の
前借
(
まへがり
)
をさせた例しがあるかい——それよりやあ、最後の審判の來るのを待つた方がましなくらゐだ。
狂人日記
(旧字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
▼ もっと見る
志
(
こゝろざ
)
しは
嬉
(
うれ
)
しけれど
歸
(
かへ
)
りてからが
女
(
をんな
)
の
働
(
はたら
)
き、
夫
(
そ
)
れのみか
御主人
(
ごしゆじん
)
へは
給金
(
きうきん
)
の
前借
(
まへがり
)
もあり、それッ、と
言
(
い
)
ふて
歸
(
かへ
)
られる
物
(
もの
)
では
無
(
な
)
し、
初奉公
(
ういぼうこう
)
が
肝腎
(
かんじん
)
、
辛棒
(
しんぼう
)
がならで
戻
(
もど
)
つたと
思
(
おも
)
はれても
成
(
な
)
らねば
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“前借”の意味
《名詞》
支給日の前に賃金分などを借りること。
(出典:Wiktionary)
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
借
常用漢字
小4
部首:⼈
10画
“前”で始まる語句
前
前後
前途
前方
前垂
前刻
前様
前栽
前屈
前掛