“中中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なかなか85.7%
なか/\14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども二人ふたりの問答は、其所そこくには、まだ中中なかなかあひだがあつた。代助はもう一遍ほかの方面から平岡の内部に触れて見た。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
みればあたりの水は濁り、ひっそりとして彼女のすがたは消え失せたのであったが、水面に浮んだ分の体がちらと光ったままで、かれの視覚にもつれついて中中なかなか離れなかった。
幻影の都市 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
亡くなつた良人をつとが辞書などを著した学者であつただけに婆さんも中中なか/\文学ずきで、僕の為にいろんな古い田舎ゐなかの俗謡などを聞かせてくれる。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)