“中宮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゅうぐう97.7%
ちゆうぐう2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宮にも中の君にも煩悶はんもんの絶えないらしいことが気の毒で、このお二人の関係を自分から中宮ちゅうぐうに申し上げて御了解を得ることにしたい。
源氏物語:49 総角 (新字新仮名) / 紫式部(著)
女は御所ごしょにつとめ、幼いころからその御所の奥ふかくに住み、中宮ちゅうぐうの御身のまわりのこまごまとした雑用をはたすのが役目だった。
(新字新仮名) / 山川方夫(著)
滿座の人々感に堪へざるはなく、中宮ちゆうぐうよりは殊に女房を使に纏頭ひきでもの御衣おんぞを懸けられければ、二人は面目めんもく身に餘りて退まかり出でぬ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
誰れ見ねども膝もくづさず、時々鬢のほつれに小波さゞなみを打たせて、吐く息の深げなるに、哀れは此處こゝにも漏れずと見ゆ。主はぞ、是れぞ中宮ちゆうぐうが曹司横笛なる。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)