“御衣”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
おんぞ41.2%
ぎょい29.4%
みけし8.8%
おころも5.9%
ぎよい2.9%
ごろも2.9%
みころも2.9%
みそ2.9%
ミソ2.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“御衣”を含む作品のジャンル比率
歴史 > 日本史 > 日本史5.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.6%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
そうでもしなければ到底着つくせないほどの、撩乱りょうらんたる御衣おんぞは、もう着る機会さえもないような気がしていた。
玉章 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
みな盛装の花嫁を見ようとするのらしいが、華麗な塗輿ぬりごしのキラめきは過ぎたものの、御衣おんぞの端も見えなかった。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると華歆かきんが、王朗へきっと眼くばせしたので、帝は御衣ぎょいの袖を払って、急に奥の便殿へ馳け込んでしまわれた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
逆臣ぎゃくしん尊氏たかうじめられて、あめした御衣ぎょい御袖おんそでかわく間もおわさぬのじゃ」
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
ここにその御髮をれば、御髮おのづから落ち、その御手をれば、玉の緒また絶え、その御衣みけしれば、御衣すなはち破れつ。
さそひ入れてさらばと我手はらひます御衣みけしのにほひやみやはらかき
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
高野の大師堂では、毎年四月二十一日の御衣おころも替えに、大師堂の御像の衣を替えて見ると、いつもその一年の間に衣の裾が切れ、泥に汚れていました。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
越後えちごの七ふしぎの一つなる弘智法印こうちほういんの寺などでも、毎年四月八日の御衣おころもがえという日に、もとは海べ七浦の姥子うばこたち、おのおの一つかみずつのを持ちよって
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
合掌の阿波の局の木像は安徳の御衣ぎよいを纏ふと云ふも
閉戸閑詠 (新字旧仮名) / 河上肇(著)
何を食べて生きて居るかわかりませんが、骨と皮ばかりの青黒くからびた身體を、羊羹やうかん色になつた破れ御衣ごろもに包んで、髯だらけの顏、蟲喰むしくひ頭、陽にけて思ひおくところなく眞つ黒になつた顏を少し阿呆あほたらしく擧げて、意味もない念佛やらお經やらを、ブツブツつぶやくと言つた世にも情けない存在です。
幼きものを御衣みころもの、もすその中に掻き抱き給うなる大慈大悲の御前おんまえ、三千世界のいずれのところか菩薩捨身の地ならざるはなし、と教えられながらも、特にこの地点が与八のためには忘れられないものにもなり
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ここに小碓をうすの命、そのみをば倭比賣やまとひめの命御衣みそ御裳みもを給はり、たち御懷ふところれていでましき。
ここにその樂の日になりて、童女をとめの髮のごとその結はせる髮をけづり垂れ、そのみをば御衣みそ御裳みもして、既に童女の姿になりて、女人をみなの中に交り立ちて、その室内むろぬちに入ります。
あらよの御衣ミソ・にぎよの御衣ミソといふのが、此である。
大嘗祭の本義 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)