“衣紋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えもん99.4%
ゑもん0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八五郎は急に衣紋えもんを正したりするのでした。親分にかう褒められたのは、三年前御府内荒しの三人組を手捕りにした以來のことです。
彼は何かに酔ひしれた男のやうに、衣紋えもんもしだらなく、ひよろ/\とよろけながら寝室に帰つて、疲れ果てて自分の寝床にし倒れた。
An Incident (新字旧仮名) / 有島武郎(著)
いゑ中々なか/\そのやうに遠方ゑんはうことばかりでは御座ござりませぬ、追々おひ/\にと衣紋ゑもんいて咳拂せきばらひすれば、小間使こまづかすこかほあかくして似合頃にあひごろうへ惡口わるくちふくなにすやらと尻目しりめにらめば
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)