“衣紋坂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えもんざか71.4%
ゑもんざか28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……が、くるわが寂れて、遠く衣紋坂えもんざかあたりを一つくるまの音の、それも次第に近くはならず、途中の電信の柱があると、母衣ほろいかのぼり
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
平次と八五郎は、お妻の茶屋を出ると、衣紋坂えもんざかを下って、五十間を門並かどなみに、大門前までいろいろの事を訊ね廻りました。
まんもおそろしき胴間聲どうまごゑかすみころも衣紋坂ゑもんざか氣取きどるもあり、りきちやんはうした心意氣こゝろいきかせないか、やつた/\とめられるに、おはさゝねど此坐このざなかにと普通ついツとほりうれしがらせをつて
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
自まんも恐ろしき胴間声どうまごゑかすみころも衣紋坂ゑもんざかと気取るもあり、力ちやんはどうした心意気を聞かせないか、やつたやつたと責められるに、お名はささねどこの坐の中にと普通ついツとほりの嬉しがらせを言つて
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)