“凧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たこ79.1%
だこ11.5%
いかのぼり5.8%
いか0.7%
こがらし0.7%
のぼり0.7%
タコ0.7%
ハタ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
姉妹篇「たこ」に対して「春」という一字をえらんだのです。「春」という字は音がほがらかで字画が好もしいため、本の名にしたわけです。
はしがき (新字新仮名) / 竹久夢二(著)
龍造寺主計は、やっこだこのような、のりのこわい佐吉の浴衣ゆかたを、つんつるてんに着ていた。毛だらけのすねを出して、笑っていた。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
……が、くるわが寂れて、遠く衣紋坂えもんざかあたりを一つくるまの音の、それも次第に近くはならず、途中の電信の柱があると、母衣ほろいかのぼり
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うるはしえたる空は遠く三四みつよついかの影を転じて、見遍みわたす庭の名残なごり無く冬枯ふゆかれたれば、浅露あからさまなる日の光のまばゆきのみにて、啼狂なきくるひしこずゑひよの去りし後は、隔てる隣より戞々かつかつ羽子はね突く音して
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
秋あわれに、残ンの葉の、胸のやまいあかい小枝にすがったのが、こがらしはかなく散った、一葉女史は、いつも小机に衣紋えもん正しく筆を取り、端然として文章を綴ったように、誰も知りまた想うのである。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……外套の袖を振切って、いかのぼりが切れたように、穂坂は、すとんと深更しんこうの停車場に下りた。急行列車が、その黒姫山のふもと古駅こえきについて、まさに発車しようとした時である。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ハタの踊っとるもん
この子を残して (新字新仮名) / 永井隆(著)