“若草”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わかくさ73.7%
わかぐさ26.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
にわ若草わかくさ一晩ひとばんのうちにびるようなあたたかいはるよいながらにかなしいおもいは、ちょうどそのままのように袖子そでこちいさなむねをなやましくした。
伸び支度 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
若草わかくさながら廣野ひろの一面いちめん渺茫べうばうとしてはてしなく、かすみけてしろ/″\と天中そらつきはさしのぼつたが、葉末はずゑかるゝわればかり、きつね提灯ちやうちんえないで
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
晴れ渡る空は日毎に青く澄む色の深さを増し、照りつゞく日の光は、咲きそろふ花の色と萌出もえいづ若草わかぐさの緑を一層あざやかに引立せる。
歓楽 (旧字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
お富は若草わかぐさと改名して、翌月よくげつの宵節句から出ましたが、突出しの夜から伊之助はお富の若草を揚げましたが、初会惚れ処ではないのでございます